ミシガンの冬

ミシガンの冬は非常に厳しく、最低気温がマイナス10度からひどいときはマイナス20度まで下がります。日本とは違う厳しいミシガンの冬を安全快適に過ごすためのポイントを紹介します。

家で

かなり湿度が下がるため(20%を下回ることも)、過湿器を使い部屋の湿度に気を付けましょう。

加湿付きの空調の場合、シーズン前に加湿フィルターにカビや汚れがないかチェックすることをお勧めします。

水道管が凍結して破裂してしまう恐れがあるので、外出時も暖房はつけたままにします。

フリージングレイン(Freezing rain)

日本ではあまり馴染みがありませんが、雨が道路やフロントガラス等に当った瞬間に凍ってしまうフリージングレイン(雨氷)という現象があります。車を運転していると、一瞬でフロントガラスが凍結して視界を遮られ、道路はスケートリンクのようになってしまい、非常に危険です。外出時は、必ず事前に天気予報をチェックしましょう。

また、フリージングレインが原因で、樹木が氷の重みに耐えられずに折れて道に倒れてきたり、電線を切断してしまい停電が起きる可能性も高くなります。

冬の停電

夜の停電に備え、懐中電灯やろうそくを準備しておきましょう。
停電になると暖房が使えず部屋の気温が下がり温水も使えなくなるため、長時間の停電になりそうな場合は、早めに近隣のホテルに移動することも検討しましょう。その際、凍結による水道管の破裂を防ぐため、少量の水を蛇口から出しておきます。
暖炉のある家は、日ごろから使い方をマスターしておくことが大切です。

子連れの運転

万が一車の故障や交通事故でその場から動けなくなった場合、凍死など生命の危険さえあります。車の中に防寒等の冬の備えをし、悪天候時は外出を控えましょう。

備え一例

  • ガソリンが半分以下にならないよう気を付ける
  • バッテリーが低下していないかチェックする
  • 凍結の恐れがあるため、サイドブレーキはひかない
  • 携帯の充電を十分にしておく(車内充電器を備える)
  • 雪おとしスクレイパー、防寒着、毛布、手袋、カイロ等を備える
  • 飲料水(乳児はミルク等)、非常食(幼児はお菓子やレトルトの離乳食等)を備える
  • オムツ・お尻ふき・携帯トイレ等を備える

など

健康

降雪や低温のため、お子さんが外で遊ぶことが難しい季節です。冬の長いミシガンでは太陽にあたる時間が少なくなるため、ビタミンD欠乏症に注意が必要です。ビタミンDが不足すると、乳幼児は「くる病」、大人は「骨軟化症」「骨粗鬆症」を引き起こすことがあります。また「冬季うつ病」も関連していると言われています。

ビタミンDの多い食品を取り入れ、不足する分はサプリメントで補いましょう。乳児用には液体タイプが販売されています。詳しくはかかりつけ医やドラッグストアにご確認ください。

乳幼児育児中のお母さんが骨折したり冬季うつ病になると、思うように育児ができなくなってしまいます。お母さんの健康にも気をつけましょう。