安全子育て

警察・消防への通報時の日本語対応

警察・消防への通報「911」で、日本語通訳を介して3者通話できるサービスを提供している都市があります。
Novi市ではこのサービスを利用することができるため、911につながった後「ジャパニーズ・オペレーター・プリーズ」「ジャパニーズ・スピーカー・プリーズ」などと伝えると日本語通訳をいれて話ができます。

ただし、通訳を介すとやりとりに時間がかかるため、最低限のことは英語で伝えられるよう日頃から準備しておくことが大切です。

参考情報

チャイルドシート安全装着無料点検

車のチャイルドシート。正しく装着していないと、いざという時に子供の命を守ることができません。消防署で正しく装着されているか無料で点検してもらえます。
事前予約が必要な日、不要の日、また点検時に必要なものがありますので、サイトで最新情報をチェックしてください。

 

Child Car Seat Inspections(外部サイト)

習慣・考え方・法律の違いに起因するトラブル

日本ではよくある子育てをしていても、習慣や法律の違いから、ここアメリカでは親であるあなた自身が警察に通報されたり捕まってしまうことがあります。

日本とアメリカの習慣や法律の違いに関して正しい知識を持ち、子供を守るために親として責任のある行動を心がけましょう。

事例(在デトロイト日本国総領事館「安全の手引き」(2011年改訂版)から引用)

(事例1)子供と入浴する
小学生の女の子が、現地校で「お父さんとお風呂に入るのが楽しみ」という作文を書いたところ、警察の知るところとなり、父親が逮捕された。
(類似事例)子供が入浴しているところを写真撮影し、フィルムを店に出したところ、警察に事情聴取された。

米国では、浴室はプライバシーが強く保たれるべき場所であると考えられており、たとえ親子であっても一緒に入浴することは非常識な行為とみなされ、特に、父親と娘の場合には、性的虐待が強く推定されることになります。また、児童ポルノに関する規制・処罰が厳しく、写真等の所持だけでも懲役刑の対象になります。自分の子供の写真であっても、子供をポルノの対象にしている可能性があると疑われれば、警察へ通報されることがあります。

(事例2)子供を自動車内に残す
幼い子供を連れて買物に出かけたが、子供が眠ってしまったので、子供を自動車の中に残したまま駐車し、買物を済ませて戻ったところ、警察に逮捕された。

日本では、親が子供を車内に残したままパチンコに興じ、子供が死亡するという事案がよく発生します。米国では、この種の事案は、大事に至らなくても処罰の対象になることがあります。子供を車内に残せば、それだけで誘拐などの被害や暑さ・寒さによる死亡のおそれがあるからです。ショッピングモールなどの駐車場はよくパトロールされていますし、周囲の人もこのような状況を見つけると警察へ通報します。 ミシガン州では 2009 年4月1日に施行された「Leaving child unattended in vehicle」と呼ばれる州法により、6歳未満の子供を監護者なく車に残す行為が禁止されています。 しかし、たとえ6歳以上であっても客観的に見て危険性があると判断される場合には 親が逮捕され子供が保護されることもあります。駆けつけた警察官は、とりあえず親を逮捕し、子供を施設に預けることになります。この際、警察官はほとんど言い訳を聞いてくれません。これは米国の警察官は、目の前の危険な状態を解消することが仕事であり、言い訳を聞き、是非を判断するのは裁判官の仕事と割り切っているからです。 ミシガン州、オハイオ州ともに子供を家に残すことを禁止する法律はありませんが上記同様に常識的に、自分自身で適切な判断・行動出来る年齢までは親の保護が必要と考えられています。子供を一人で留守番させる目安は、どんな事態が発生しても自分自身の判断で身を守る、保護を求める等の適切な行動をとることが出来ることです。911番通報や警察官その他に対して英語で適切な対応が出来ることは最低条件です。在留邦人が多く居住するある警察署幹部によると、「個人差があり、年齢の目安は決められないが、どんなにしっかりしていても小学生に留守番させる行為は適切とは認められない。」と説明しています。

(事例3)子供を叱る
買物中、子供がぐずるので、「静かにしなさい。」と言いながら子供をたたいたところ、店から警察へ通報され、親は幼児虐待で逮捕された。

子供に対する体罰について、米国内でも見方は多様ですが、親による幼児虐待事件が後を絶たず、社会の目が厳しいという背景があります。子供をたたいた親は逮捕され、状況によっては、その配偶者が「監護を怠った。(配偶者の暴力から子供を守らなかった)」として逮捕されたり、子供が隔離されたりすることがあります。

参考情報(外部サイト)